犬ぞりの基本~スプリント編

犬ぞり-スプリント

愛犬とチームになろう!

犬ぞりのトレーニング方法に決まった形式はありません。
それはあなたがどんな犬ぞりを楽しみたいかによって違って来ます。
ファミリーで楽しむのか、成績重視のレースを目指すのか・・・
「魔法のしっぽ」ではたくさんの愛犬家と犬達に犬ぞりを楽しんでもらいたいという願いから犬ぞり未体験のチームが簡単に始められるトレーニング方法を紹介します。
そして今度の冬にはぜひ記念すべき初レースを体験して下さい。
あなたが犬に対して「一緒に犬ぞりで遊ぼうよ!」という気持ちを持てば、あなたの犬もきっと犬ぞりが大好きになることでしょう。

準備するもの
  • カラー ( 首輪 )
  • リード ( 引き綱 )
  • コマンド ( 前進・止まれ・待て ) 

 

心構え

  • 犬との根気比べも必要になってくる場面もあるかもしれません。そんな時は犬に負けないように頑張って!
  • トレーニングはいつでも楽しくが基本。
  • 犬に対し怒ったり叩いたりしてはいけません ( 怒る事と叱る事は別です ) 。
  • ステップ 1 では走る事は考えずに、歩きながら根気良く犬にコマンドを教えて下さい。

ステップ 1   犬に前を歩かせる

  1. 犬に前に出る為のコマンドを教えて下さい
    犬が自信を持ってあなたの前を歩けるように励ましながらトレーニングしましょう。
  2. 歩いている途中で『止まる』事を教えましょう
    どんなに犬が前に進みたがっても一度出したコマンドは必ず実行させ、うまく出来た時はほめてあげましょう。
  3. 『待て』のコマンドはトラブルを防ぐ重要な鍵
    犬ぞりのトレーニングに限らず普段の生活の中でも、このコマンドを受けたら動かずにじっとしていられるようにしましょう。
  4. ハーネスに慣らす
    嫌がる犬には時間をかけて、犬が一番楽しいと感じている事をする時にハーネスをつけてみましょう。 ハーネスに慣れたら散歩の途中でハーネスをつけ、軽い重りをつけてみましょう。
            空き缶や木の枝等
  5. ハーネス=楽しいゲーム
    初めてハーネスをつける犬にとって、ここまでの作業は楽しいゲームだと感じさせる事が大切です。

 

  • 犬が喜んでハーネスをつけさせるようになる
  • 自信を持ってあなたの前を歩く
  • コマンドに従う

 

ステップ 2   軽く走り出す

準備するもの
  • カラー ( 首輪 )
  • リード ( 引き綱 )
  • ハーネス
  • ライン ( リードよりも軽く丈夫なロープ )

 

心構え

  • 犬が勝手に立ち止まらないように犬の行動を予測してコマンドを出すと良いでしょう
  • あなた自身もトレーニングを楽しむ事を忘れずに!

 

  1. 軽いランニングから始める
    初めは散歩の途中でハーネスを付け(軽い重りを引かせる)「走れ」のコマンドで一緒に走り出し、すぐに「止まれ」のコマンドで止まる。犬が「走れ」と「止まれ」のコマンドを理解するまで繰り返す。慣れて来たらリードをハーネスからのラインに変える。
  2. 「走れ」のコマンドを出すまで犬をしっかり待たせる
    あなたが犬の後ろにいても犬があなたの傍に戻って来たり、まわりの匂いを嗅いだりしないようにしましょう。そのような行動を取るのはまだコマンドを理解していないか、前を歩く事に自信を持てないからなのでステップ1に戻って根気良く教えてあげましょう。

 

少しでも不安な行動が見つかったら、焦らずに前のステップに戻りましょう。

 


ステップ 3    自転車を引かせて走る

準備するもの
  • ハーネス
  • 自転車
  • ライン ( リードよりも軽く丈夫なロープ )

 

心構え

  • なるべく車が通らない安全な場所を選ぶこと ( 距離は今の段階では問題ではありません )
  • 常にコマンドで犬を動かす事を忘れない。
  • トレーニングと普段の散歩はしっかりと区別しましょう。
  • 自転車でのトレーニングは橇を乗った時のシュミレーションと考えましょう。

 

  1. コマンドで止まる・走る
    ラインを自転車のハンドルの下につなぎます。ハーネスをつけた犬を待たせて自転車に乗り、『進め』のコマンドで走り出します。最初のうちは二人一組になり、ひとりが犬が引く自転車に乗ってコマンドを出し、もうひとりが犬の前を自転車で走ると自然に引く事を覚えるでしょう。
  2. ラインをたるませない
    犬の負担にならないくらいの負荷になるように自転車のブレーキで調節する。負荷がかかり過ぎるよりラインが弛んでいる方が犬に良くない事を覚えておきましょう。
  3. コマンドは最小限に
    犬がコマンドを覚えて来たら少しづつコマンドを出す回数を減らしましょう。
  4. 走り終わったら誉める
    心から誉める事によって犬は一層走る事を好きになります。
  5. 先導者は犬の様子を見ながら少しづつ後ろに下がる
    先導者がいなくてもコマンドで走れるようになる事が目標です。犬が先導者を追い越したら先導をやめましょう。

 

  • 振り返ったり勝手に立ち止まったりしない 。
  • ラインはいつもピンと張った状態にできる。
  • 一度のコマンドで犬が従う。

 
Congratulations!  おめでとう! Congratulations!
ここまでのトレーニングを楽しみながらできたら
あなたのチームはもうレースに出場する事ができるでしょう。
もし、少しの不安があるのなら犬ぞり講習会などに参加して
経験者の体験談などを参考にするのも良いでしょう。
雪が降るまでにはもう少し時間があります。
愛犬と一緒に楽しいトレーニングを続けましょう!

ここに掲載したトレーニング方法を実践した時に起こった事故について掲載者は一切の責任を負いません。

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